GPZ900R NINJAの第一世代水冷サイドカムチェーンが熟成を重ね、GPZ1000RX、ZX-10と経てたどり着いたのが、1990年に発売されたZZ-R1100だった。市販車としては初めてのラムエアインテークを採用され、最高速度は290㎞に達し、世界最速の市販車と呼ばれた。更に最高速だけではなく、迫力のボディーからは想像もできないほどの軽快なハンドリング、バランスの良いコーナリング性能、穏やかな低回転域のエンジン特性から扱いやすさも高く評価され、長きにわたり多くのファンに愛された。

BITO R&Dではこのフラッグシップらしさに魅力を感じ、JBスペシャルマシンの開発へと着手した。エンジンはJBコスワース79㎜+FCR41㎜で出力UPし、ブレーキはJB6ポットキャリパー+JB鋳鉄ブレーキディスクへ変更し、高出力エンジンに見合った制動力、コントロール性を持たせた。

サスペンションの性能はノーマルで十分だったので、エンジン特性に合わせてノーマルをリセッティング+JB超軽量マグタンホイールでより軽快なハンドリングを実現した。ツーリングから、スポーツ走行まで様々な路面状況に対応できる、まさにフラッグシップのあるべき姿を具現化したバイクとなった。