通常のホイールを持ち上げてみればすぐに分かりますが、その重さは思っている以上のものです。これが走行中に高速回転することで生じる感性重量は、私たちの想像をはるかに超える荷重となってマシンの動きに大きく影響しています。静止状態でわずか数10gの違いであっても、運動することによってその重さは何倍にも増加します。
また、ホイールの剛性バランスもハンドリングやグリップ性能に影響を及ぼしています。ただ剛性を上げるだけではなく、目に見えないような適度なしなりやたわみもホイールには必要なのです。
BITO R&Dの長年の経験によってデザインされた、JB-POWER MAGTAN独自のスポークやホイールの形状は、軽さや強度と同時に高レベルの剛性バランスを実現しています。そこから生まれる、より理想に近づいた走行性能、旋回性、路面追従性、制動安定性、燃費の向上など、JB-POWER MAGTANがもたらす走行性能のドラマチックな変化は、それまでのイメージをはるかに上回ったレベルにあると自負しています。
試行錯誤の中から生まれた、オリジナル技術
しかし、マグネシウム合金は比較的新しい素材であり、扱いも難しく加工法が完璧に確立されていません。このため、JB-POWER MAGTANの製造に至る道のりは試行錯誤の連続でした。F1ホイールを研究材料として入手するところから始まり、新しい工作機械の導入など、その投資額は数億円に上っています。手探りの研究の中から得た小さな結果を、一つ一つ拾い上げ、それを積み重ねていくという地道な開発を5年間にわたって続けた結果、市販としては世界初となるマグネシウム鍛造に成功。
マグネシウムのブランク(塊)を8000tという巨大なプレス機で鍛造成形し、高性能NC加工機による総削り出しで仕上げるという、これまで誰も成し得なかった製法技術を確立しました。
また、これまでのマグネシウム製品の大きな問題点であった耐腐食性は、新素材及び研究開発や熱処理方法、防塵技術などの進化によって大幅に向上しました。車両の設計寿命を考えると通常使用での耐久性は半永久的であり、優れたコストパフォーマンスも実現しています。JB-POWER MAGTANは、超軽量、超高剛性、超精密を実現する高レベルのエンジニアリングと、それを可能なものとする多くの検査試験や実走テスト、そして世界最高品質の製品を創り出したいと願うBITO R&Dの情熱が、一つになって完成した「夢」のホイールなのです。
生産工程
JB-SPECによる製品品質の徹底管理
すべてのJB-POWER MAGTANはJASO T203(二輪自動車軽合金ホイール)規格の基準を満たし、JWLをクリアしています。また様々な試験機(下記参照)を保有し、独自の規格“JB-SPEC”で試験を実施しています。
さらにホイール単体だけではなく、スプロケット、キャリア類、ホイールカラー等周辺部品に至るまでJB-SPECを基準とし、一切の妥協なく製作されています。
これらはファクトリー・ラボでしかできない、迅速かつ正確な試験により日々R&Dを行っております。 そのため、試験を通して得られた技術はタイムリーにホイール加工へ反映されいつでも最新の技術でホイールは製造されています。
カスタムオーダー
特別生産
レーサーホイール
お客様の声
ホイール パーツ
細部にまで一切の妥協を許さないのがJBの流儀。 精度、剛性、デザインに拘って設計され、厳しい社内テストおをクリアしたホイール付属パーツです。
塗装 & 再塗装
BITO R&Dで製造されているすべてのMAGTANは社内で塗装をしております。ツヤ有、無、半ツヤ、ゴールド、シルバー、ガンメタ、白、メタリックグリーンと8つのカラーバリエーションをご用意しております。その中ではお客様の満足に足る色がなければ、ご相談ください。またリペイントについても同様に8つのカラーバリエーションからお選びいただけますし、特注色でも構いません。リペイントだけではなく、MAGTANを長く愛用していただけるようにベアリング、エアバルブ交換等のリフレッシュ作業も承っております。